山形県とは: 山形県は、豊かな山河と明瞭な四季が育む食文化が魅力の地域だ。地元米や山菜、きのこ、果物を活かした料理が広く親しまれ、清冽な水を生かす酒蔵の多彩な酒も楽しまれている。河原で味わういも煮、香り高いそば、旨味を引き出す調理で供される米沢牛、夏に親しまれる冷やし系ラーメンなど、土地ならではの味に出会える。市場や直売所では漬物や味噌、果実の菓子が並び、居酒屋や旅館の会席でも季節感を大切にした献立が見られる。紅花との歴史的なつながりがあり、色彩感や素材を尊ぶ感性に影響を与えたと語られる点も、この地の食を特徴づけている。雪国ならではの保存食や発酵の知恵も息づく。四季の行事食も魅力だ。
ろばた焼きとは: ろばた焼きは、炭火の炉を囲み、旬の魚介や野菜、肉を職人が目の前で焼き上げるスタイルの店だ。串や網、籠を使い、遠火でじっくり火を入れて香ばしい薫りと旨味を引き出す。塩、味噌、柑橘、醤油だれなどの素朴な味付けが中心で、丸ごとの魚、貝の殻焼き、茸や根菜の炙りが定番として親しまれている。皿は焼き上がり順に供され、カウンター越しに火加減や手さばきを眺める臨場感も魅力だ。締めにご飯物や汁物を用意する店もある。木べらや長い串で距離を保ちながら返し、火の通りを見極める所作に見どころがある。季節替わりの品書きから少しずつ選べることが多く、酒肴にも食事にもなじむ幅の広さが魅力とされる。

